独り客(読み)ひとりきゃく

精選版 日本国語大辞典 「独り客」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐きゃく【一人客・独客】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 茶会のときなどに客人がただひとりのこと。一亭に一客を呼ぶ茶の湯の一方法。熟練の人のする席。
    1. [初出の実例]「独客の茶の湯を、谷松やといふた道具やが手まへで」(出典:随筆・胆大小心録(1808)二一)
  3. 旅館などで、連れのない単身の客。
    1. [初出の実例]「壱人客給仕とはなしはなし喰ひ」(出典:雑俳・柳多留‐三(1768))
  4. 遊女などが、その人以外に馴染客はつくらないと定めた客。
    1. [初出の実例]「壱人(ひとリ)客からけいせいへうぶ着来る」(出典:雑俳・柳多留‐二三(1789))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android