猿屋町(読み)さるやちよう

日本歴史地名大系 「猿屋町」の解説

猿屋町
さるやちよう

[現在地名]静岡市横田町よこたまち

院内いんない町から南東に続く東海道両側町(町方絵図)町名猿曳居住に由来し、年始に駿府城内などへ猿を引回したが、のちに絶えたという(駿河記)。貞享三年(一六八六)の時之鐘鋳直集銭帳(県立中央図書館所蔵文書)によると、家数は丁頭家一・本家五・借家二。

猿屋町
さるやまち

[現在地名]浜松市成子町なるこちよう

成子坂なるこざか町の東に位置する脇町(井上氏時代城下絵図)。延宝五年(一六七七)の浜松町村家数高間尺帳によれば町の長さ一町五間、家数三。浜松各町書上によると南北町並で長さ四三間、町幅一間三尺。横町の長さ二三間。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の猿屋町の言及

【猿回し】より

…初春の祝福芸として万歳とともに禁裏や高家への出入りも許されている。江戸時代には各地に猿屋町・猿屋垣内が置かれ,組織化された集団があった。のちには季節を問わず大道芸,門付(かどづけ)芸として人気を集め,猿芝居に転じたりした。…

※「猿屋町」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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