玉体(読み)ギョクタイ

デジタル大辞泉 「玉体」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐たい【玉体】

玉のように美しいからだ。
天子または貴人のからだ。
他人を敬って、そのからだをいう語。

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精選版 日本国語大辞典 「玉体」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐たい【玉体】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「玉」は美称 )
  2. 玉のように美しいからだ。また、尊いからだ。
    1. [初出の実例]「仰ぎ願は一代教主尺迦牟如来、平等大会、法花経御願、一々に哀愍内受し給て玉躰つつがなく、千秋万才たもたしめ給て」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)六月一九日)
    2. [その他の文献]〔曹植‐美女篇〕
  3. 特に、天子または貴人のからだ。
    1. [初出の実例]「所以維摩大士疾玉体于方丈、釈迦能仁掩金容于双樹」(出典万葉集(8C後)五・沈痾自哀文)
    2. 「上皇は今年御年廿、あけがたの月に映(は)えさせ給ひて、玉躰もいとど美しうぞ見えさせおはしましける」(出典:平家物語(13C前)四)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐趙策・孝成王〕
  4. 相手を敬って、そのからだをいう語。尊体。
    1. [初出の実例]「自愛玉躰。不風塵之客」(出典:明衡往来(11C中か)下本)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐桓栄伝〕

ごく‐たい【玉体】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごく」は「玉」の呉音 ) ⇒ぎょくたい(玉体)

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普及版 字通 「玉体」の読み・字形・画数・意味

【玉体】ぎよくたい

王や貴人の身。〔後漢書、桓栄伝〕太子、書を報じて曰く、~願はくは君、疾を愼みを加へ、重ねて玉體を愛(をし)めと。

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