玉宿(読み)たましゆく

日本歴史地名大系 「玉宿」の解説

玉宿
たましゆく

[現在地名]関ヶ原町玉

中山道関ヶ原宿より分岐する北国街道宿場で、近江藤川ふじかわ宿・春照すいじよ宿(現滋賀県坂田郡伊吹町)に至る。宝暦四年(一七五四)の馬持立歎願書(奥田文書)には往古より上り片道の宿で、北国諸大名の通行に人馬を継立てたとある。当宿の成立時期は未詳だが、古くより東山道より分れて北陸方面へ向かう脇往還として重視されていたと考えられる。宝永四年(一七〇七)の関ヶ原宿人馬賃銭割増証文(同文書)には同宿より玉村まで一駄五二文・人足賃二六文とある。元禄七年(一六九四)の同宿助郷帳写(岩田文書)に玉村六〇〇石とあるが、翌八年には助郷役が免除されているので(「助郷補充方歎願書」関ヶ原町歴史民俗資料館蔵)、この頃から宿の機能をもったものか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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