日本歴史地名大系 「玉蓮寺」の解説 玉蓮寺ぎよくれんじ 埼玉県:児玉郡児玉町児玉村玉蓮寺[現在地名]児玉町児玉八幡神社の東に位置する。東光山と号し、日蓮宗。かつては身延山久遠(くおん)寺(現山梨県身延町)の末寺。本尊は一塔両尊四士。日蓮像をも安置する。日蓮の直弟子の一人中老僧日法を開山とし、弘安九年(一二八六)の創立という。開基は児玉党の児玉時国。天正一六年(一五八八)に死去した心行院日耀を中興開山とする。当寺は日蓮佐渡流罪の際に宿泊した地とされ、参道入口に「佐州往還之砌、宗祖大菩薩旅館之霊地、児玉時国旧地」と刻まれた石碑が建つ。これは文永八年(一二七一)の佐渡配流の途次と、同一一年に赦免されて鎌倉に帰る途次の両度、日蓮が時国の居館に投宿したという寺伝による。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by