玉霰(読み)タマアラレ

デジタル大辞泉 「玉霰」の意味・読み・例文・類語

たま‐あられ【玉×霰】

美称 冬》
小さな粒状に作った米菓の名。
[補説]書名別項。→玉あられ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「玉霰」の意味・読み・例文・類語

たま‐あられ【玉霰】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 霰の美しさを玉にたとえていう語。《 季語・冬 》
      1. [初出の実例]「深山辺を夕越え来れば椎柴の枯葉に伝ふ玉霰かな〈藤原家房〉」(出典:六百番歌合(1193頃)冬下)
    2. 餠を砕いて揚げるか炒るかした小さな菓子。小さな球形煎餠雛霰もいう。
      1. [初出の実例]「たまあられ、かんぶつやにあり」(出典:精進献立集‐二篇(1824)十二番)
  2. [ 2 ] ( 玉あられ ) 江戸中期の語学書。一巻。本居宣長著。寛政四年(一七九二)刊。歌文の作法規範を示すための述作。中古語を雅語とし、その代表的語彙の意味・用法について、歌・文二部に分けて例を挙げながら論証したもの。

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