王 丹(読み)オウ・タン(英語表記)Wang Dan

現代外国人名録2016 「王 丹」の解説

王 丹
オウ・タン
Wang Dan

職業・肩書
民主化運動

国籍
中国

生年月日
1969年2月26日

出生地
北京

学歴
北京大学歴史系中国史班

学位
博士号(ハーバード大学)〔2008年〕

受賞
リーボック人権賞〔1989年〕,自由民主賞(ロス自由民主賞委員会)〔1990年〕

経歴
北京市第41中学校を卒業し、1987年北京大学政治系に入学するが、中国問題解決の道を求めるため、’88年同大歴史学系中国史班に転入。校内に民主サロンを設立して民主改革について討論し、時に方励之などを講師に招請。’89年の学生運動では北京市大学学生自治連合会(高自連)の責任者を務めるなど一貫して指導的役割を演じ、6月の“天安門事件”前の最終局面では急進的な地方学生に対して広場からの撤退を主張した。同年7月逮捕され、’91年1月北京市中級人民法院の裁判で反革命宣伝扇動罪で懲役4年の判決を受け服役。’93年2月仮釈放されたが、’94年8月に続いて、’95年5月再び中国公安局に拘束され、’96年11月政府転覆陰謀罪で懲役11年と政治権利剥奪2年の判決を受けた。同月上訴するが、北京市高級人民法院は一審判決を支持し刑が確定、服役。’98年4月海外での病気治療の名目で釈放され米国出国。ハーバード大学で研究をしながら、民主化運動を進めた。2000年天安門事件で人道的犯罪をおかしたとして李鵬元首相をニューヨーク連邦地裁に提訴する。2004年8月〜2005年6月台湾中央研究院で中国近代史を研究後、再渡米。2008年ハーバード大学で博士号取得。その後、台湾に渡り、同地で運動を継続。2011年5月華人民主書院主席となる。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報