デジタル大辞泉 「現形」の意味・読み・例文・類語 げ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【▽現形/▽顕形】 《「げんぎょう」の撥音の無表記》神仏などが、人前に姿をあらわすこと。「おほん神―し給ひて」〈伊勢・一一七〉 げん‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【現形/▽顕形】 形をあらわすこと。また、その形。げぎょう。「敵―イタイタ」〈日葡〉 げん‐けい【現形】 現在のかたち・ありさま。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「現形」の意味・読み・例文・類語 げん‐ぎょう‥ギャウ【現形・顕形】 〘 名詞 〙① いままで見えなかったものが、その形をあらわすこと。姿をみせること。また、その形。また、罪や敵対行為など悪事が発覚することをいう。げぎょう。[初出の実例]「鬼 四声字苑云鬼〈略〉鬼物隠而不欲顕形故俗呼曰隠也 人死魂神也」(出典:二十巻本和名抄(934頃)二)② 現在の形状。 げ‐ぎょう‥ギャウ【現形・顕形】 〘 名詞 〙 ( 「げんぎょう」の撥音「ん」の無表記 ) 形をあらわすこと。神仏などが人の目に見えるように姿をあらわすこと。[初出の実例]「おほん神、げぎゃうし給ひて、むつましと君は白浪瑞垣(みづがき)の久しき世よりいはひそめてき」(出典:伊勢物語(10C前)一一七) げん‐けい【現形】 〘 名詞 〙 形をあらわすこと。また、現在の形や有様。げんぎょう。〔黄庭堅‐大悲閣記〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例