現成(読み)ゲンジョウ

デジタル大辞泉 「現成」の意味・読み・例文・類語

げん‐じょう〔‐ジヤウ〕【現成/見成】

仏語。眼前に隠れることなく、ありのまま現れていること。自然にできあがっていること。禅宗で用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「現成」の意味・読み・例文・類語

げん‐じょう‥ジャウ【現成・見成】

  1. 〘 名詞 〙 ( 禅宗で、「現前成就」の意 ) 仏語。一切かくすところなく目前にあらわれていること。人が造作をしないで、自然にできあがっていること。
    1. [初出の実例]「証究すみやかに現成すといへども、密有かならずしも見成にあらず、見成これ何必(かひつ)なり」(出典正法眼蔵(1231‐53)現成公案)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「現成」の解説

現成 げんせい

?-1847 江戸時代後期の僧。
江戸浅草にすみ船頭をしていたが,水死体を寺にほうむって以来僧をこころざし,文政3年出家。本所に庵(いおり)をむすび,説法のかたわら病人・貧者たちをたすけた。弘化(こうか)4年1月18日死去。俗名は亀次郎。

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普及版 字通 「現成」の読み・字形・画数・意味

【現成】げんじよう

現状

字通「現」の項目を見る

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