理即(読み)リソク

デジタル大辞泉 「理即」の意味・読み・例文・類語

り‐そく【理即】

仏語六即第一の位。仏性を備えながらこれを知らず、迷いの世界にあって生死輪廻しょうじりんねをしている凡夫の位。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「理即」の意味・読み・例文・類語

り‐そく【理即】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。六即の第一の段階。一切の存在はみな仏の本性をそなえており、本来仏と一体であるが、迷いの世界にあって、まだ仏法を聞かない位。天台宗でいう語。
    1. [初出の実例]「我身則ち真如なりと知らず、是を理即(リソク)の仏と名く」(出典:真如観(鎌倉初))
    2. [その他の文献]〔摩訶止観‐一・下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android