ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「琉球文学」の意味・わかりやすい解説 琉球文学りゅうきゅうぶんがく 琉球方言で表現され,沖縄,宮古,八重山,奄美大島の島々で行われている文学。ほとんど古典の性格を帯び,となえごと,古謡,三味線歌謡,組踊,狂言,歌劇,民話,童謡,諺などの形態をとる。いずれも,神への切実な思い,男女近親の愛着,舟路の平安や衣食住の豊かさの希求,病魔の祓いなどが,音声で整えられたもので,神事,音楽,芸能と密接に結びついて伝承されてきた。中国と日本の影響を受けた文化的,社会的歴史,島々の風土,強い言霊 (ことだま) 信仰などが,その性格を特徴づけており,日本の古典文学のなかで,独自の位置を占める。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by