琴田村(読み)ことだむら

日本歴史地名大系 「琴田村」の解説

琴田村
ことだむら

[現在地名]旭市琴田、海上郡海上うなかみ町琴田

新町しんまち村の東に位置し、広大な水田が広がり、北西部を七間ななけん川が流れ、北方しん川が南西に流れる。寛文一一年(一六七一)に始まる椿つばき海干拓で成立した村。初めさき村下とよばれていたが、元禄八年(一六九五)の新田総検地により琴田村と名付けられた。同一三年頃の下総国各村級分では高一千八三九石余で、幕府領。延享三年(一七四六)佐倉藩預所となり、宝暦一一年(一七六一)再び幕府領となるが、明和四年(一七六七)上野安中藩領となり幕末に至る。元禄八年の琴田村石盛写帳(根本家文書)では中田二町八反余・石盛一二、下田一五町四反余・同一一、下々田七〇町一反余・同九、悪地下々田八六町六反余・同六、下々畑成二町三反余・同五、砂畑一町四反余・同三であるが、葭間八町七反余・石盛三、草間九町五反余・同三、松林一一町三反余・同二、松芝間一町五反余・同二、芝間一七二町余・同二など耕地化されていない所にも石付が行われた。


琴田村
ことだむら

[現在地名]海上町琴田、旭市琴田

高生たかおい村の西方に位置する広域の村。椿つばき新田一八ヵ村の一つ。琴田村は明治二二年(一八八九)の町村制施行に伴い成立した嚶鳴おうめい村のうちとして大字を形成したが、昭和五九年(一九八四)大部分は現旭市に編入された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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