瑞松庵
ずいしようあん
旧山陽道に沿って開けた船木の西南、大野にある。江戸時代には寺の北を有帆川が南西に流れ、南は有帆山で、山路を越えれば有帆村(現小野田市)に出る。曹洞宗で、中国の祝融峰にちなんで祝融山と号し、本尊は釈迦如来。
「注進案」によれば、定庵が応永二四年(一四一七)この地に来て、師の石屋真梁を開山にたてて一宇を建立したのに始まる。永享二年(一四三〇)守護大内持盛が参詣し、大内氏の重臣陶越前守が同四年に寺領を寄付したという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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