瑞龍寺(読み)ずいりゅうじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

瑞龍寺(富山県)
ずいりゅうじ

富山県高岡(たかおか)市関本町にある曹洞(そうとう)宗の寺。山号は高岡山。本尊は釈迦如来(しゃかにょらい)。慶長(けいちょう)年間(1596~1615)加賀藩2代の藩主前田利長(としなが)が織田信長の追善のために建立した宝円寺が前身。のち3代藩主利常(としつね)が利長の菩提(ぼだい)を弔うために寺号を改め、広山恕陽(こうざんじょよう)を開山として1645年(正保2)より18年の歳月をかけて完成した。中国の径山万寿寺(きんざんまんじゅじ)を模した七堂伽藍(がらん)を完備した巨刹(きょさつ)であった。仏殿は1659年(万治2)の建立で、中国明(みん)代の禅宗建築の影響を受けた和様建築であり、また法堂(はっとう)は1656年(明暦2)利常の建立、総門は明暦(めいれき)年間(1655~58)の建立といわれる。建物群のうち、仏殿、法堂、山門は国宝に、総門、禅堂、大茶堂、高廊下などは国の重要文化財に指定されている。境内には前田利家・利長、織田信長・信長夫人・信忠(のぶただ)の霊廟(れいびょう)がある。寺宝には後陽成(ごようぜい)天皇宸翰(しんかん)(国指定重要文化財)、雪舟筆達磨(だるま)像、狩野探幽(かのうたんゆう)筆観音(かんのん)像などがある。[菅沼 晃]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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