家庭医学館 「環状肉芽腫」の解説
かんじょうにくげしゅ【環状肉芽腫 Granuloma Annulare】
直径1~2cm大の環状(ドーナツ型)のぶつぶつした皮疹(ひしん)が現われます。色は正常な皮膚色で、かゆみなどの自覚症状はありません。指や手背(しゅはい)・足背(そくはい)(足の甲(こう))の関節部によくできます。
[原因]
不明のことが多いのですが、糖尿病の皮膚症状としておこることもあります。子どもの場合は必要ありませんが、おとなの場合は糖尿病の検査をしたほうがよいでしょう。
[検査と診断]
皮膚の生検(せいけん)と病理検査が必要です。ほかの似た肉芽腫と鑑別するためです。
[治療]
肉芽腫そのものは治療する必要はなく、放置しておいても数年で消えてしまいます。ただし、糖尿病の検査を欠かさないことがたいせつです。