甘南備丘陵(読み)かんなびきゅうりょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「甘南備丘陵」の意味・わかりやすい解説

甘南備丘陵
かんなびきゅうりょう

京都府と大阪府の境界をなす山地京都盆地南部の西縁に南北に広がる丘陵性の山地で、洪積層に覆われる。南は生駒(いこま)山地に連なり、北端には淀(よど)川に臨んで石清水八幡(いわしみずはちまん)を祀(まつ)る男山がある。男山の南の高野(こうや)街道が通ずる洞ヶ峠(ほらがとうげ)は、京都盆地への戦略的要地で、1582年(天正10)の山崎合戦の際、筒井順慶(つついじゅんけい)の日和見(ひよりみ)の俗説が生まれた。また最近、南部では京都、大阪、奈良の3府県にまたがる「関西文化学術研究都市」の整備が進んでいる。

織田武雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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