デジタル大辞泉 「生け物」の意味・読み・例文・類語 いけ‐もの【生け物/▽活け物】 《生かしてあるものの意》1 生け花。「『この店を見さしませ』『はて、好い―』」〈狂言記・酢薑〉2 「生け作り1」に同じ。「鯉の洗ひも―に」〈伎・音聞浅間幻灯画〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「生け物」の意味・読み・例文・類語 いけ‐もの【生物・活物】 〘 名詞 〙 ( 「いけ」は生かす意の「いける」から )① 生け花。[初出の実例]「此見せをみさしませはてゑいいけ物」(出典:狂言記・酢薑(1660))② 生かしたまま市場で取引される魚貝類。鮮度の高い魚貝類。[初出の実例]「魚は芝の活物(イケモノ)を安く売るので」(出典:歌舞伎・新皿屋敷月雨暈(魚屋宗五郎)(1883)中幕)③ =いけづくり(生作)①[初出の実例]「山の手の鯉のあらひも活物(イケモノ)に、泥っくせえと思ふか知らぬが」(出典:歌舞伎・音聞浅間幻燈画(1888)序幕)④ 実際に活用できるもの。[初出の実例]「雕物(ほりもの)などの半物(はしたもの)になりて用にたたず、何にもつかはれぬを、いけものにはならず、つぶしにせよとてうちつぶす故」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例