生女房(読み)ナマニョウボウ

デジタル大辞泉 「生女房」の意味・読み・例文・類語

なま‐にょうぼう〔‐ニヨウバウ〕【生女房】

宮仕えにまだなれていない女房新参で未熟な女房。青女房
「ある人のもとに―のありけるが」〈宇治拾遺・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「生女房」の意味・読み・例文・類語

なま‐にょうぼう‥ニョウバウ【生女房】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 )
  2. 宮仕えにまだなれていない女房。新参の女房。
    1. [初出の実例]「淡路阿闍梨といひける人の妹の許なりけるなま女房の」(出典:無名抄(1211頃))
  3. 年若い女性。
    1. [初出の実例]「あるところのなま女房(にょうバウ)相語ひて、物すすがせなむどし侍べりし程に」(出典発心集(1216頃か)一)

き‐にょうぼう‥ニョウバウ【生女房】

  1. 〘 名詞 〙 男を知らない女。生娘
    1. [初出の実例]「縁付(ゑんづき)せぬ先から(りんき)ふかく〈略〉是非なく生女房(キニョウバウ)にて爰(ここ)にくだりぬ」(出典:浮世草子好色一代女(1686)三)

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