青女房(読み)アオニョウボウ

デジタル大辞泉 「青女房」の意味・読み・例文・類語

あお‐にょうぼう〔あをニヨウバウ〕【青女房】

年若く物慣れない身分の低い女官。
近習の人々、―に至るまで」〈太平記・二〉

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関連語 名詞 実例 青侍

精選版 日本国語大辞典 「青女房」の意味・読み・例文・類語

あお‐にょうぼうあをニョウバウ【青女房】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 宮中貴族の家に仕えるまだ年若の未熟な女性、また、身分の低い女性。
    1. [初出の実例]「押小路女房家云、二条殿青女房又有御子之名」(出典明月記‐元久元年(1204)一二月二日)
  3. 六位の侍の妻。
    1. [初出の実例]「青侍と云は六位の侍の事也。〈略〉青女房とは六位侍の妻室女子等を云由也」(出典:随筆・夏山雑談(1741)四)

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世界大百科事典(旧版)内の青女房の言及

【青侍】より

…用例は《中右記》《明月記》をはじめとする院政期以降の古記録や,《今昔物語集》《古今著聞集》《平家物語》《宇治拾遺物語》等々の文学作品にみられる。女性に関しては青女房,青女の用例がある。【玉井 力】。…

※「青女房」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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