生薑糖(読み)しょうがとう

関連語 名詞

日本大百科全書(ニッポニカ) 「生薑糖」の意味・わかりやすい解説

生姜糖
しょうがとう

板金花糖(いたきんかとう)の一種で、ショウガの香りのする砂糖菓子。出雲(いずも)(島根県)と伊勢(いせ)(三重県)の名物である。出雲名物の生姜糖は、特産の出西(しゅっさい)ショウガに着目した松江藩郡奉行所(こおりぶぎょうしょ)書役(かきやく)の来間(くるま)文左衛門が、1715年(正徳5)に創作、一子相伝としてきた。赤銅鍋(なべ)に砂糖2.5キログラム、ショウガ汁36cc、水270ccを加え、炭火で煮て飴(あめ)状になったら型に流し冷却させ、この分量で12枚の生姜糖ができる。伊勢の岩戸屋の生姜糖は、参宮土産(みやげ)らしく神符型で親しまれてきた。

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む