精選版 日本国語大辞典 「生薑糖」の意味・読み・例文・類語 しょうが‐とうシャウガタウ【生薑糖】 〘 名詞 〙 和三盆、または白砂糖に生薑の汁を入れてかためて作った砂糖菓子。〔随筆・一話一言(1779‐1820頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「生薑糖」の意味・わかりやすい解説 生姜糖しょうがとう 板金花糖(いたきんかとう)の一種で、ショウガの香りのする砂糖菓子。出雲(いずも)(島根県)と伊勢(いせ)(三重県)の名物である。出雲名物の生姜糖は、特産の出西(しゅっさい)ショウガに着目した松江藩郡奉行所(こおりぶぎょうしょ)書役(かきやく)の来間(くるま)文左衛門が、1715年(正徳5)に創作、一子相伝としてきた。赤銅鍋(なべ)に砂糖2.5キログラム、ショウガ汁36cc、水270ccを加え、炭火で煮て飴(あめ)状になったら型に流し冷却させ、この分量で12枚の生姜糖ができる。伊勢の岩戸屋の生姜糖は、参宮土産(みやげ)らしく神符型で親しまれてきた。[沢 史生] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例