生血(読み)ノリ

デジタル大辞泉 「生血」の意味・読み・例文・類語

のり【生血/血】

まだ乾かない粘りけのある血。血糊ちのり
「疵口をしっかと抑えてはいるものの、―は溢れて」〈円朝怪談牡丹灯籠

せい‐けつ【生血】

生きている人間動物の血。いきち。なまち。

なま‐ち【生血】

新鮮な血。いきち。

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精選版 日本国語大辞典 「生血」の意味・読み・例文・類語

せい‐けつ【生血】

  1. 〘 名詞 〙 生きている人間や動物の血。いきち。なまち。精血
    1. [初出の実例]「すこやかなる男子出生、鹿の生血(セイケツ)胎内に入るを以て入鹿と号(なづ)く」(出典浄瑠璃妹背山婦女庭訓(1771)道行)

なま‐ち【生血】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なまぢ」とも ) 生々しい血。生きている動物の血。いきち。鮮血。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「赤い生血(ナマチ)のポタポタ垂れる処が」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵電影)

いき‐ち【生血】

  1. 〘 名詞 〙 生きている動物の血。なまち。
    1. [初出の実例]「千歳を経るものの生血(イキチ)を取」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)一)

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