用向(読み)ようむき

精選版 日本国語大辞典 「用向」の意味・読み・例文・類語

よう‐むき【用向】

〘名〙
① 用のおもむき。用事内容用件。また、用事。
浄瑠璃志賀敵討(1776)七「此度用向(ようむキ)に付出坂致いたが、政五郎の親父又鱗殿よりの密談
明暗(1916)〈夏目漱石〉一八〇「彼は暗に此老先生の用向と自分の用向とを見較べた」
② 入用なむき。また、必要な方面
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「つかふための金銀だから、用向(ヨウムキ)の事には遣ふがよし

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