田原上村(読み)たわらかみむら

日本歴史地名大系 「田原上村」の解説

田原上村
たわらかみむら

[現在地名]和気町田原上

南流する吉井川右岸沿いの平地にあり、東は吉井川を挟み益原ますばら村と天瀬あませ(現佐伯町)、北および西は山塊を挟み父井ちちい(現同上)、南は田原下村田原用水の取水口がある。寛永備前国絵図に田原上村、正保郷帳には上田原村とみえ高二一七石余。元禄郷帳には田原上村とある。「備陽記」によると田畑三二町八反余、家数九六・人数六五三、高瀬船一四。天保年間の「磐梨郡三組手鑑」によれば、直高四九六石余でうち三〇〇石が家臣三名の給地、残り一九六石余が蔵入。反別田八町七反余・畑二三町八反余、家数一二九、うちはま四二・中障子なかしようじ二二・土井どい五〇・かみ一五、すべて妙林みようりん(現岡山市)檀家、人数六四四(うち笊振商人二)、牛四三、猟師鉄砲一、樋三(守給二石一升)、土橋五・石橋一、井関一、大高瀬船一〇、古城山一(城主宇喜多土佐守)、山七七町余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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