田園詩人(読み)デンエンシジン

デジタル大辞泉 「田園詩人」の意味・読み・例文・類語

でんえん‐しじん〔デンヱン‐〕【田園詩人】

田園を愛し、その生活風物をうたう詩人ワーズワース陶淵明など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「田園詩人」の意味・読み・例文・類語

でんえん‐しじんデンヱン‥【田園詩人】

  1. 〘 名詞 〙 田園の風物、人情などをうたう詩人。都会喧騒を嫌い、素朴な田園の情緒を愛する瞑想的な態度で詩を作り出そうとする詩人の一派。古代ギリシアのテオクリトスローマベルギリウスイギリスのワーズワース、コールリッジ、中国の陶淵明、日本の宮崎湖処子、国木田独歩など。田家詩人。〔現代日用新語辞典(1920)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の田園詩人の言及

【詩】より

…陶潜(淵明)と謝霊運である。前者は田園詩人として日本でも広く知られるが,詩壇の主流の外にあった詩人で,その詩は平明な用語の裏に,実は深い思索を秘めている。後者は江南の山水の美をうたって,〈山水詩〉の創始者となった詩人である。…

【陶潜】より

…〈帰園田居(えんでんのきよにかえる)〉5首や〈飲酒〉20首などはことによく知られる。〈隠逸詩人〉の第一人者といわれ,また〈田園詩人〉とも称される。しかし,彼の文学はそうした称号ではとらえきれない多様さと複雑さを持っている。…

※「田園詩人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android