田山 花袋(読み)タヤマ カタイ

20世紀日本人名事典 「田山 花袋」の解説

田山 花袋
タヤマ カタイ

明治・大正期の小説家,詩人



生年
明治4年12月13日(1872年)

没年
昭和5(1930)年5月13日

出生地
栃木県邑楽郡館林町(現・群馬県館林市)

本名
田山 録弥

別名
別号=汲古

経歴
早くから漢詩文を学び、明治18年より「頴才新誌」に投稿。19年上京し、歌人松浦辰男に入門し、小説を書き始める。24年尾崎紅葉を訪問、「瓜畑」を発表。以後しばらく碩友社系の雑誌に発表したのち、「文学界」「国民之友」などに詩や小説を発表するようになる。この期の代表的な詩の作品に「わが影」がある。32年博文館に入社、写実主義的傾向をみせるが、35年「重右衛門の最後」、37年「露骨なる描写」(評論)を発表し、日本自然主義の代表的作家となり、以後「蒲団」「田舎教師」をはじめ、三部作「生」「妻」「縁」など名作を発表。大正期に入ってからも「時は過ぎゆく」「一兵卒銃殺」などを発表した。小説のほかにも「長編小説の研究」やエッセイ集「小説作法」「インキ壺」、回想記「東京の三十年」、ルポルタージュ「東京震災記」や数多くの紀行文集など、著書は多い。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「田山 花袋」の解説

田山 花袋 (たやま かたい)

生年月日:1871年12月13日
明治時代-昭和時代の小説家;詩人
1930年没

田山 花袋 (たやま かたい)

生年月日:1872年12月13日
明治時代;大正時代の小説家;詩人
1930年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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