由良岬(読み)ユラノハナ

デジタル大辞泉 「由良岬」の意味・読み・例文・類語

ゆら‐の‐はな【由良岬】

愛媛県南西部、宇和海に突き出た由良半島先端部にある岬。黒潮によって浸食された大規模な海食がいや「海老えび洞」と名付けられた奥行き120メートルの海食洞がある。足摺あしずり宇和海国立公園に属する。由良崎。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「由良岬」の意味・わかりやすい解説

由良岬
ゆらのはな

愛媛県南西部にある岬。豊後(ぶんご)水道南部の由良沖に突き出た約13キロメートルの由良半島の先端部で、半島の北側および西側半分は宇和島市津島町に、南側および東側半分は愛南(あいなん)町内海(うちうみ)地区に属す。付近の地質は四万十(しまんと)層群の砂岩・頁(けつ)岩の互層からなり、波食の選択侵食で複雑な海岸線を呈し、大規模な海食崖(がい)、海食洞がみられる。岬には石灰質頁岩の節理に沿って奥行120メートルの海食洞「海老洞(えびどう)」がある。また、崖上には旧日本海軍の由良砲台跡が残されている。野猿も生息し、足摺(あしずり)宇和海国立公園域。

[深石一夫]

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