甲佐町(読み)こうさまち

日本歴史地名大系 「甲佐町」の解説

甲佐町
こうさまち

面積:五七・七六平方キロ

県のほぼ中央、上益城郡の南西部にあり、北と東は御船みふね町、西は下益城郡城南じようなん町・中央ちゆうおう町、南は同郡砥用ともち町に接する。東西一一キロ・南北一〇キロにわたり、東に甲佐岳(七五三・二メートル)がそびえ、九州山地に源を発する緑川が東から西へ流れ、釈迦院しやかいん川との合流点で向きを変えて北西方向に流れ、ちょうど町を東西に分割している。緑川両岸の水田地帯を除けば、東側は甲佐岳に連なる標高一〇〇―四〇〇メートルの丘陵地で、御船原みふねばるへつながり、西側は乙女おとめ台地からまいばら(城南町)へと畑作地帯が続く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「甲佐町」の意味・わかりやすい解説

甲佐〔町〕
こうさ

熊本県中部,緑川流域にある町。 1889年町制。 1955年宮内,竜野 (たつの) ,白旗 (しらはた) ,乙女 (おとめ) の4村と合体。農業と林業が主産業。流域には水田が開け,台地ではタバコ,クワ,花卉の栽培,養蚕酪農が行われる。製糸工場貯木場製材工場が立地する。緑川の簗 (やな) によるアユ漁が有名。緑川左岸の麻生原 (あそうばる) には天然記念物のキンモクセイがある。国道 443号線が通る。面積 57.93km2。人口 1万132(2020)。

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