甲山事件

共同通信ニュース用語解説 「甲山事件」の解説

甲山事件

1974年3月、兵庫県西宮市の知的障害児施設「甲山学園」で、いずれも12歳の女児男児が相次いで行方不明となり、園内の浄化槽から遺体で発見された。男児殺害容疑で兵庫県警に逮捕された保育士の山田悦子やまだ・えつこさん(67)は嫌疑不十分で不起訴となったが、男児の遺族の申し立てを受けた検察審査会は不起訴不当を議決。神戸地検は78年、殺人容疑で山田さんを再逮捕し、起訴した。神戸地裁は85年、無罪判決を言い渡したが、90年に大阪高裁が一審判決を破棄審理を差し戻した。差し戻し後の一、二審も無罪となり、99年に確定した。

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