甲条村
こうちようむら
[現在地名]大刀洗町甲条
筑後川支流の大刀洗川上流域、山隈原の台地の南端に位置する。西屋敷の甲条神社遺跡で縄文時代の落し穴状土坑や弥生時代の甕棺墓・土壙墓・石棺墓などが確認され、ガラス玉・石製管玉・勾玉などの装身具を副葬したものもあった。赤松満祐の子教康(広瀬修理亮)は文安年中(一四四四―四九)に甲条城を築城したと伝える(「光養寺開基縁由并代々系譜」光養寺蔵)。西屋敷の門の出は西門跡、番屋は番小屋の跡地、北松木の「どんどん」は太鼓櫓の跡とされる(筑後河北誌)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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