日本歴史地名大系 「甲神社」の解説 甲神社かぶとじんじや 茨城県:結城郡千代川村大園木村甲神社[現在地名]千代川村大園木大園木(おおぞのき)の字本田(ほんでん)に鎮座。祭神経津主命。旧村社。宗任神社縁起記(宗任神社蔵)に「当東有大苑木郷抑東方震木少陽々木住於此而蒼竜之神主之夫竜者雷之部属同類而其方色青青竜逆角一分之兜名相応者乎(中略)欲震雷青竜応用而十日一雨潤一歳三十六時雨令不敗壊土地塊壊故也矣」とあり、安倍宗任の甲を祀ったもので、宗任(むねとう)神社とは一体の関係にあったと考えられる。 甲神社かぶとじんじや 奈良県:吉野郡大淀町今木村甲神社[現在地名]大淀町大字今木小字畑ヶ中今木(いまき)の街道沿いの森の中に鎮座。旧村社。祭神は大己貴(おおなむち)命・素戔嗚(すさのお)命・月読(つきよみ)命・保食(うけもち)神であるが、古来入鹿(いるか)大明神とも称し、神体も三神像のほか蘇我入鹿の甲と鎧を祀ると伝える。元禄六年(一六九三)の社寺吟味書(大淀町史)には「無年貢地甲之明神」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報