男房(読み)ナンボウ

デジタル大辞泉 「男房」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぼう〔‐バウ〕【男房】

女房に対して、つぼねを与えられて宮中に仕えた男子。特に、蔵人くろうどをいう。また、貴人に仕えた男子。
「御所中の女房、―」〈保元・上〉

だん‐ぼう〔‐バウ〕【男房】

なんぼう(男房)

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精選版 日本国語大辞典 「男房」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぼう‥バウ【男房】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 女房に対して、蔵人の称。平安時代天皇身辺雑事に勤仕することを意味したときの称。
    1. [初出の実例]「御所中のねうぼう・なんばう・官次・公卿・殿上人皆涙をながし、袖をしぼらぬはなかりけり」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)
  3. 女房に対して、貴人のそば近くに仕える男子。また、広く男官をいうこともある。
    1. [初出の実例]「女房史扶範、男房廉平朝臣」(出典:小右記‐寛和元年(985)五月四日)

だん‐ぼう‥バウ【男房】

  1. 〘 名詞 〙なんぼう(男房)

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