男方(読み)オトコガタ

デジタル大辞泉 「男方」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐がた〔をとこ‐〕【男方】

1 男と女とを二組に分けた、その男の側。⇔女方。
「御前などにても、―の御遊びにまじりなどして」〈源・紅葉賀〉
2 夫の身内。夫の親戚。
「はらからも人も見るに、―のやんごとなき人にかく用ゐて」〈落窪・三〉
3 ある女の夫、または恋人である男性。男の方。
「負くるやうにてもなびかめと思すに、―は、さらに焦いられきこえ給はず」〈源・常夏〉

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精選版 日本国語大辞典 「男方」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐がたをとこ‥【男方】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 男たちの組。男と女とを二組に分けたその男の方。男子がわ。⇔女方(おんながた)。
    1. [初出の実例]「紀の守(かみ)におほみあるじのことどもをおとこ方女方おまし所しつらふこと仕うまつる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)
  3. ② 夫の身内。夫の親戚。⇔女方。
    1. [初出の実例]「はらからも人も見るに、男方のやんごとなき人に、かく用ゐて、われもわれもとし給ふ」(出典:落窪物語(10C後)三)
  4. ③ ある女に対し、その夫または恋人となる一人の男。男の方。⇔女方。
    1. [初出の実例]「おとどなどもねんごろに口入れかへさひ給はむにこそは、負くるやうにてもなびかめ、とおぼすに、おとこがたはさらにいられきこえ給はず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)常夏)

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