男踏歌(読み)オトコトウカ

デジタル大辞泉 「男踏歌」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐とうか〔をとこタフカ〕【男踏歌】

男だけの踏歌平安時代、正月14日に行われた。おどうか。→女踏歌

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精選版 日本国語大辞典 「男踏歌」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐とうかをとこタフカ【男踏歌・男蹈タウ歌】

  1. 〘 名詞 〙 男のする踏歌。正月一五日、殿上人地下人などで四位以下の人達が、禁中から諸院、諸宮、貴族の邸へ、催馬楽を歌いながら巡回する行事。平安末期頃まで続いた。おどうか。⇔女踏歌
    1. [初出の実例]「同日夜、若有男蹈哥」(出典西宮記(969頃)二)

お‐どうかをダフカ【男踏歌】

  1. 〘 名詞 〙おとことうか(男踏歌)女踏歌(めどうか)
    1. [初出の実例]「男踏歌(をとこだふか)をだうかと云ふ人あり」(出典:名目鈔(1457頃)恒例諸公事)

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世界大百科事典(旧版)内の男踏歌の言及

【踏歌】より

…日本では693年(持統7),694年に漢人(あやひと)や唐人が奏しはじめたと《日本書紀》にいう。平安初期に節会(せちえ)に定着,男(お)踏歌は正月14日,宮中から始めて翌暁まで貴族の邸を巡り,女(め)踏歌は毎年正月16日に宮中で舞った。曲詞は唐様に催馬楽などを加えた。…

【踏歌の節会】より

…日本では天武天皇3年大極殿に拝朝ののち,男女の別なく行われたとも伝えられるが,持統7年(693)正月の条に〈漢人等奏踏歌〉とみえるのが《日本書紀》の初見。節会には1月14日の男踏歌,同16日の女踏歌がある。男踏歌は,天皇が清涼殿の東の孫廂に,公卿等は長橋に着座し,東庭に参入の歌人の踏歌を見,東の簀子に着座し酒肴を賜う。…

※「男踏歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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