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踏歌 とうか

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

踏歌
とうか

奈良から平安時代に行われた群舞形式の歌舞。中国から移入された芸能であるが,次第に日本化し,これより古くからあった歌垣とも合体して流行した。風俗が乱れたとして取締りにあい,天平神護2 (766) 年に禁止されたが,宮中では持統7 (693) 年正月の,記録上最初の踏歌以降,次第に朝廷の儀式用歌舞として恒例の行事となり,毎年男踏歌 (1月 14日) ,女踏歌 (同 16日) として行われた。

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デジタル大辞泉の解説

あられ‐ばしり【踏歌/×礼走】

踏歌(とうか)の異称。終わりに「万年(よろずとせ)あられ」と繰り返しながら退出したことからいう。
練歩(れんぽ)の一。節会(せちえ)のとき、内弁などが足早に去る歩き方。

とう‐か〔タフ‐〕【踏歌】

中国から伝わった集団歌舞。足を踏み鳴らして歌い舞うもので、平安時代には宮中の初春の行事として盛行、正月14日に男踏歌、16日に女踏歌が行われた。その歌詞は、元来は唐詩、のちに催馬楽(さいばら)も用いられ、歌の終わりに「万年(よろずよ)あられ」と唱えたので「あらればしり」ともいう。

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百科事典マイペディアの解説

踏歌【とうか】

古代の群集舞踏。〈あらればしり〉とも。足で地を踏み,拍子をとって歌う。中国の風を伝えたもので,宮廷では新年の祝儀として踏歌節会(せちえ)が行われ,正月14日または15日の男踏歌は清涼殿東庭で,16日の女踏歌は紫宸(ししん)殿南庭で行なわれた。
→関連項目歌垣節会千秋万歳

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世界大百科事典 第2版の解説

とうか【踏歌】

男女が集団的に足拍子を踏んで祝福した正月の晩の歌舞。もと西域の灯飾りの風も入った隋・唐の都市の民間行事(観灯会)。日本では693年(持統7),694年に漢人(あやひと)や唐人が奏しはじめたと《日本書紀》にいう。平安初期に節会(せちえ)に定着,男(お)踏歌は正月14日,宮中から始めて翌暁まで貴族の邸を巡り,女(め)踏歌は毎年正月16日に宮中で舞った。曲詞は唐様に催馬楽などを加えた。囃子から,あられ走りともいう。

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大辞林 第三版の解説

とうか【踏歌】

足で地を踏み鳴らし、調子をとって祝歌を歌う集団歌舞。中国の民間行事が日本固有の歌垣うたがきと結びついたもの。持統朝頃から記録があり、平安朝期には年中行事化した。正月一四(一五)日の男踏歌、同16日の女踏歌に分かれて宮廷の踏歌節会とうかのせちえとなる。歌の終わりに「万年よろずよあられ」と唱えたため、「あられ走ばしり」ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

踏歌
とうか

中国から伝来した上代歌舞の一つ。大ぜいの人が足で地を踏みながら拍子をとりつつ歌い踊るもので、一名アラレハシリともよばれる。ハシリとは舞踏の意であるらしい。本来、隋(ずい)・唐の民間行事で、正月上元の夜の観灯会に行うのを例とした。わが国では、『日本書紀』持統(じとう)天皇7年(693)正月16日条にその初見例がみえ、これ以後しだいに踏歌節会(とうかのせちえ)として宮廷の年中行事の一つとなって定着したらしい。儀式のようすは『内裏式(だいりしき)』『西宮記(さいぐうき)』などに詳しい。男(おとこ)踏歌と女(おんな)踏歌とがあり、いずれも天皇の長久とその年の豊穣(ほうじょう)を祈ることを目的とした。踏歌は一方で民間にも普及したらしく、766年(天平神護2)には、風俗を乱すとの理由で畿内(きない)の民間踏歌が禁断されている。歌詞は当初は唐詩を用いたが、行事が日本化するとともに催馬楽(さいばら)の「我家(わいえ)」「竹河(たけかわ)」などが用いられるようになった。平安末ごろには衰退し、節会として行われることは絶えた。[多田一臣]

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世界大百科事典内の踏歌の言及

【踏歌の節会】より

…正月の祝儀として,天皇出席のもと,長寿を祝い,万民の豊年を祈って群集舞踏する踏歌を見る節会。中国の行事の渡来であり,中国では唐代,上元の15,16,17日に三夜踏歌を行う。…

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