(読み)ガ

デジタル大辞泉 「画」の意味・読み・例文・類語

が【画〔畫〕】[漢字項目]

[音](グヮ)(慣) カク(クヮク)(漢) [訓]えがく
学習漢字]2年
〈ガ〉
絵。「画集画風画廊絵画戯画書画図画動画版画壁画漫画山水画水彩画
絵をかく。「画家画材画餅がべい画竜点睛臨画
映画。また、テレビやビデオの映像。「画質映画邦画録画
写真。「陰画陽画
〈カク〉
線を引いて境をつける。区切り。「画一画定画期的区画
境目がついたようにはっきりしている。「画然
はかる。はかりごと。「画策企画計画参画
漢字を構成する一筆分の線や点。「画数字画点画一点一画
[補説]12は「かく」と通用する。

かく〔クワク〕【画/×劃】

[名]
漢字を構成する要素で、一筆で書く線や点。字画。「総―」
易のを表す横線(陽)と(陰)。
(接頭語的に用いて)他と区分する意を表す。「―時代的」
[接尾]助数詞。漢字を構成する、ひと続きに書く線や点を数えるのに用いる。「四―の字」「かく(劃)」

かく【画】[漢字項目]

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精選版 日本国語大辞典 「画」の意味・読み・例文・類語

グヮ【画】

  1. 〘 名詞 〙 絵。絵画。
    1. [初出の実例]「春ごとのたわれぞうしの画(グヮ)をたくみする」(出典黄表紙・御存商売物(1782)上)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐馬援伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「画」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(旧字)畫
12画

[字音] ガ(グヮ)・カク(クヮク)
[字訓] え・えがく・かぎる・はかる

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
旧字は畫に作り、聿(いつ)+田。聿は筆、田は(周)の初形。(彫)・雕の字の従うところで、彫盾の形。方形の楯面を四分して彫飾を施す意。その彫飾を施すことを畫という。〔説文〕三下に「界なり。田の四界に象(かたど)る。聿は之れを畫する以なり」とするが、劃は文様の分界を劃することをいう。

[訓義]
1. え、えがく。
2. 文様の分界を劃する、かぎる、ととのえる、線を引く。
3. 文様のありかたを考える、はかる、いろどる。
4. その設計を定める、はかりごと。

[古辞書の訓]
名義抄〕畫 ヱ・アヤ 〔字鏡集〕畫 ヱ・アヤ・カタチ・カク・ワカツ・ハカリゴト・ハカル・ヤム

[部首]
〔説文〕に晝(昼)をこの部に属するが、晝は日暈の象を示すもので、畫とは関係がない。〔玉〕に畫・晝を書部に加えるが、書は邑落の中に、呪符を加える意の字で、畫とは関係のない字である。

[声系]
〔説文〕に畫声として劃・の二字を収める。劃は彫盾に刀を用いる意。はその文彩を示す字。・緯のように連語で静好の意に用いる。

[語系]
畫(画)・劃hoekは同声。〔説文〕四下に「錐刀を劃と曰ふ」とあり、彫飾を加えることをいう。強く劃することを(刻)khk、深く彫りこむことを克khkという。もと擬声的な語であったと思われる。

[熟語]
画衣・画院・画簷・画苑・画押・画舸・画可・画架・画家・画灰・画・画角・画閣・画格・画閣・画・画夾・画供・画橋・画一・画界・画規・画計・画策・画尺・画然・画諾・画地・画分・画鷁・画虎・画工・画行・画叉・画綵・画賛・画師・画史・画刺・画字・画軸・画手・画趣・画・画匠・画妝・画色・画燭・画人・画井・画生・画蹟・画船・画象・画像・画題・画中・画図・画棟・画堂・画眉・画布・画・画餠・画壁・画癖・画舫・画欄・画裏・画梁・画楼・画廊
[下接語]
愛画・衣画・印画・院画・陰画・映画・横画・挂画・界画・絵画・画・看画・観画・企画・奇画・規画・揆画・綺画・機画・戯画・区画・計画・劇画・欠画・結画・闕画・原画・古画・工画・爻画・好画・刻画・采画・細画・作画・策画・参画・賛画・残画・指画・字画・識画・漆画・手画・春画・書画・省画・飾画・図画・線画・善画・爪画・草画・挿画・装画・対画・題画・耽画・籌画・直画・点画・篆画・唐画・陶画・動画・童画・南画・能画・俳画・白画・曝画・版画・秘画・筆画・描画・品画・仏画・分画・壁画・北画・墨画・漫画・密画・妙画・名画・洋画・陽画・略画・臨画・録画

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