畠山箕山(読み)はたけやま きざん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「畠山箕山」の解説

畠山箕山 はたけやま-きざん

1626-1704 江戸時代前期の俳人,古筆鑑定家。
寛永3年生まれ。古筆了佐に鑑定を,松永貞徳(ていとく)に俳諧(はいかい)をまなぶ。古筆では了因と号した。延宝6年(1678)遊郭百科全書「色道大鏡(しきどうおおかがみ)」を完成させる。宝永元年6月21日死去。79歳。京都出身。本姓藤本。名は常次。字(あざな)は盛庸。通称は七郎左衛門。別号に哲斎,呑舟軒など。著作はほかに「顕伝明名録」など。
格言など】惣じて物を餝(かざ)り繕うは,初心者,田舎人,物馴れぬ者のする事なり(「色道大鏡」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の畠山箕山の言及

【藤本箕山】より

…生涯の過半を色道の樹立と体系化に費やした京都の上層町人。別姓畠山。名は七郎右衛門。字は盛庸。箕山のほかに素仙,琢斎,幻々斎,如幻斎,呑舟軒,了因とも号した。はやく1656年(明暦2)に大坂の遊廓新町の評判記《まさりぐさ》を刊行したが,その後全国的規模の色道百科全書の編述を志し,多年研鑽の成果として,78年(延宝6)近世色道学のバイブルとも称されている奇書《色道大鏡》を述作した。俳諧をたしなみ,古筆目利(鑑定家)としても名高い。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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