異類(読み)イルイ

精選版 日本国語大辞典 「異類」の意味・読み・例文・類語

い‐るい【異類】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 種類の異なったもの。また、普通と違う異様なもの。
    1. [初出の実例]「李陵が胡に入(い)っしに同じ ただ異類をのみ見る〈皇甫曾〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔列子‐黄帝〕
  3. 人間以外の動物。鳥、獣など。
    1. [初出の実例]「凡やうやうの異類(イルイ)の虫共無量無辺にして」(出典:真如観(鎌倉初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「異類」の読み・字形・画数・意味

【異類】いるい

類の異なるもの。鬼神の類。〔荘子人間世〕虎の人とを異にし、而も己をに媚(こ)ぶるは、順なればなり。

字通「異」の項目を見る

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