瘦々亭骨皮(読み)ソウソウテイ コッピ

20世紀日本人名事典 「瘦々亭骨皮」の解説

瘦々亭 骨皮
ソウソウテイ コッピ

明治・大正期の小説家,狂詩人



生年
文久1年(1861年)

没年
大正2(1913)年1月19日

出生地
伊予国温泉郡善与町(愛媛県松山市)

本名
西森 武城

別名
別号=骨皮道人,愛柳,喃々子

経歴
早くから狂詩・川柳などの風刺文学を愛好し、明治初年に上京して「朝野新聞」「団々珍聞」などの編集に関与。また一時期は教員を務めた。自由民権運動にも関心を持ち、明治16年には三多摩地区における民権派の文芸・評論誌「武蔵野叢誌」の編集人に就任。同誌では論説のみならず戯文・狂詩・川柳などに才筆をふるうが、17年筆禍のため編集人を退いた。その後、東京に戻って小説家として立ち、国会開設や欧化政策・日清戦争などの事件や明治中期の世相を風刺した滑稽小説を多数執筆して世の人々に歓迎され、明治20年代には流行作家となった。一方、川柳壇では旧派の代表作家・柳風会の幹部として9世柄井川柳を助け、25年明治前期の狂句を集めた「古今川柳一万葉」を編纂。狂詩壇では明治中期の斯界を代表する作家として活躍し、「浮世狂界詩林選」などの狂詩アンソロジーを編んだ。またこの間、「やまと新聞」「東京小間新報」の編集者も務めた。著書は他に「滑稽国滑怪戯事抱腸録」「骨皮笑談」「作文独稽古」「素人同士稽古演説」など多数。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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