療養病床(読み)リョウヨウビョウショウ

デジタル大辞泉 「療養病床」の意味・読み・例文・類語

りょうよう‐びょうしょう〔レウヤウビヤウシヤウ〕【療養病床】

症状は安定しているが長期療養が必要とされる、主に高齢者など慢性疾患患者のために、病院内に設けられた長期入院用のベッド医療保険が適用される医療療養病床)と、介護保険が適用される介護医療院(旧介護療養病床)とがある。→一般病床
[補説]介護療養病床は令和5年度(2023)末までに廃止される予定。高齢者の社会的入院を解消し、療養環境の改善や医療費の適正化を図ることが目的。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「療養病床」の解説

療養病床

病状が安定している要介護者に、療養上の管理、看護、医学的管理下での介護や機能回復訓練などの医療を行う施設医師看護師配置は少なくてよいが、介護職員を手厚く配置しなければならない。同じ病院で一般病床と分けて設けることができ、療養型病床群とも呼ばれた。医療保険適用型と介護保険適用型の2種類がある。2006年度の医療制度改革で、介護保険適用型は老人保健施設などに再編することになった。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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