(読み)ろう

精選版 日本国語大辞典 「癆」の意味・読み・例文・類語

ろうラウ【癆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. やせ衰えること。また、その病気
  3. 薬物中毒すること。薬物にかぶれること。また、その薬物の毒。〔説文解字‐七篇下・疒部〕
  4. ろうがい(労咳)〔改正増補和英語林集成(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「癆」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] ロウ(ラウ)
[字訓] いたむ・おとろえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は勞(労)(ろう)。勞に疲労の意がある。〔説文七下に「鮮にて、毒を謂ひて癆と曰ふ」とあり、薬の中毒の意とする。積労によって病むことをいい、衰えの甚だしいこと。肺結核を癆(ろうがい)といい、これを伝える微生物癆虫という。

[訓義]
1. いたむ、薬にあたっていたむ、かぶれ。
2. おとろえる、やせおとろえる。
3. 労と通用する。

[古辞書の訓]
立〕癆 ヒヒラク

[熟語]
癆怯・癆癆症癆傷癆嗽・癆虫癆病・癆剌・癆癆痢
[下接語]
虚癆

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