癌と遺伝(読み)がんといでん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「癌と遺伝」の意味・わかりやすい解説

癌と遺伝
がんといでん

現在,癌は遺伝子病気であることがわかっているが,「遺伝する癌」はほんの一部にすぎず,基本的には癌は遺伝しない。しかし,体内に入った発癌物質を無毒化する酵素の遺伝子をもっている人ともっていない人がいることなどが明らかになってきており,癌になりやすい素質が遺伝することは否定できない。この意味で癌になりやすい家系というのはあるようだ。遺伝するということは,生殖細胞 (精子卵子) の遺伝子に変化があることなので,体の細胞の遺伝子に異常が起きて癌になったとしても親から子供に伝わることはない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む