日本歴史地名大系 「発光院」の解説 発光院ほつこういん 和歌山県:伊都郡高野町高野山小田原谷発光院[現在地名]高野町高野山高室(たかむろ)院の東、報恩(ほうおん)院の跡地に門と仮堂宇があるが、院務は高室院が兼帯する。古くは南(みなみ)谷の西端南方、西院(さいいん)谷大聖(だいしよう)院の東側(現遍照尊院敷地南部分)にあった学侶方上通の一院で、本尊は阿弥陀如来。「諸院家析負輯」所収龍光院過去帳の一四世成得条に「成得師乱職造一房於遍照岡下、退老于此乃発光院是也云」とあり、「続風土記」も成得を開基とするが、文明五年(一四七三)の諸院家帳には院名のみあげて何も記さない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報