登科(読み)トウカ

デジタル大辞泉 「登科」の意味・読み・例文・類語

とう‐か〔‐クワ〕【登科】

中国で、科挙かきょに合格することをいった語。登第とうだい
官吏登用試験に合格すること。また、その人。転じて、非常にすぐれた人。
「十題判断の―、一山無双の碩学なり」〈太平記・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「登科」の意味・読み・例文・類語

とう‐か‥クヮ【登科】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国で、科挙(かきょ)に及第すること。
  3. 官吏登用試験に合格すること。また、その人。折桂(せっけい)。転じて、困難な試験にも及第できるほどのすぐれた人材
    1. [初出の実例]「清公〈略〉十七年対策登科、除大学少允」(出典続日本後紀‐承和九年(842)一〇月丁丑)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「登科」の読み・字形・画数・意味

【登科】とうか(くわ)

科挙の試験に合格する。〔開元天宝遺事、天宝下、泥金帖子〕新の士才、第するときは、泥金を以て帖子に書して、家書中に附し、用(もつ)て登科の喜びを報ず。宗のに至り、(やうや)く此の儀をる。

字通「登」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android