(読み)トウ

デジタル大辞泉 「登」の意味・読み・例文・類語

とう【登】[漢字項目]

[音]トウ(呉)(漢) (慣) [訓]のぼる
学習漢字]3年
トウ
高い所に上がる。「登壇登頂登攀とうはん
ある場所に進み出る。「登院登校登場登庁登板
高い位や地位につく。「登用登竜門
書面帳簿にのせる。「登記登載登録
〈ト〉12に同じ。「登山登城
[名のり]たか・ちか・とみ・とも・なり・なる・のり・み・みのる
難読能登のと

と【登/頭】[漢字項目]

〈登〉⇒とう
〈頭〉⇒とう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「登」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

[字音] トウ・ト
[字訓] のぼる・すすめる・みのる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
癶(はつ)+豆。癶は両足をそろえる形で、出発のときの姿勢。豆は豆形の器。登るときの台とみてよく、登は登位・登高・登進の意。〔説文二上に「車に上るなり」という。別に卜文に豆を捧げる形の字があり、これは登薦の意。豆は食器。その字形の上にまた癶()を加えた形のものがあり、〔説文〕五上に「(とう)は禮なり」とするものがその字であろう。

[訓義]
1. のぼる、あがる。
2. すすめる、そなえる、のせる、のぼせる。
3. くわえる、とる、いれる、ます。
4. みのる、なる、できる。
5. 当と通じ、ただちに、そのまま、すぐ。
6. しきもの、ふむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕登 ノボル・タカシ・スナハチ・ナル・サダム・トモ・タツ・ノリ・ノル・ススム・アグ/登 ノボリクダリ

[声系]
〔説文〕に登声として證(証)・鐙・など八字を収める。證三上は「ぐるなり」とあって、登告、神に告げる意であろう。

[語系]
登・・鐙(燈)tngは同声。登は登薦。はその礼器。鐙(とう)(燈)は瓦豆。錠tyengは鐙と声近く、〔説文〕十四上に「鐙なり」とあり、足のあるものは鐙、足のないものが錠である。豆・登の声の諸字は豆の器形の意を承けるものが多い。

[熟語]
登位・登雲・登延登衍・登屋登遐・登仮・登歌・登霞・登科登槐・登閣・登記・登基・登・登御・登極・登献・登賢・登顕・登・登降・登高登穀・登歳・登載登仕・登時・登日・登車・登舟・登秋・登熟・登渉・登場・登城・登真・登進・登稔・登崇・登成登躋登仙・登登践・登薦・登禅・登登祚・登即・登損・登台・登第・登・登壇・登帳登眺・登朝登陟・登丁・登程・登・登天・登途・登登・登東登榻・登堂登頓・登年・登麦・登抜登攀・登聞・登平・登簿・登望・登・登名・登門・登遊・登庸・登用・登来登覧・登竜・登良・登臨・登路・登楼・登山
[下接語]
延登・禾登・遐登・仰登・高登・降登・歳登・秋登・進登・新登・先登・薦登・前登・超登・丁登・年登・麦登・攀登・晩登・飛登・歩登・豊登

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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