白井河原村(読み)しらいかわらむら

日本歴史地名大系 「白井河原村」の解説

白井河原村
しらいかわらむら

[現在地名]中道町白井

甲府盆地の南部、南西流して笛吹川に合流する鵜飼うかい(金川、現笛吹川)流域に位置する。村域の大部分は同川の左岸にあったが、右岸にも広がっていた。東にはさかい川が流れて鵜飼川へ合流しており、対岸大坪おおつぼ(現境川村)。南西は上曾根かみそね村、南には曾根丘陵が迫る。集落は鵜飼川と境川の合流点に近い同川河岸に形成されていた。永禄四年(一五六一)の番帳の二八番に「白井河原の禰宜」がみえ、当地の表門うわと神社禰宜と考えられる。天正一一年(一五八三)九月二八日に広瀬美濃守に安堵された所領のなかに白井河原夫丸一人があり(「徳川家印判状写」譜牒余録)、同一七年徳川家代官伊奈忠次が進めた甲州惣検地の際には、白井河原郷の有力百姓たちに年貢納所や陣夫などについての七ヵ条の掟書が出されている(同年一〇月二八日徳川家郷中掟書写「巨摩郡古文書」若尾資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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