日本歴史地名大系 「白口町」の解説 白口町しらくちまち 兵庫県:朝来郡生野町生野銀山町白口町[現在地名]生野町猪野々(いのの) 白口猪野々町の東に位置し、市(いち)川支流の白口川が流れる。銀山廻七町の一。慶長年間(一五九六―一六一五)に堅木(かたぎ)・若林(わかばやし)・蟹谷(かにたに)など数十ヵ所の坑が開かれ、盛期には谷間に人家が密集し、白口千軒と称された。「銀山旧記」慶長五年条に銀山が繁盛し、白口の人家は八八〇軒に及ぶとあり、谷廻りの地形なので間口を狭くし二階三階に作り、風呂屋・傾城町があり、絹布店唐織の類より呉服太物、さては小間物・荒物の類に至るまで日用の品はすべてそろうと記される。享保一五年(一七三〇)の銀山宗門改帳(生野書院蔵)では戸数一一二・世帯数一九八、人数一千四二七。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by