日本歴史地名大系 「白河郡」の解説
白河郡
しらかわぐん
- 福島県:陸奥国
- 白河郡
〔古代〕
「和名抄」に「之良加波 国分為高野郡」とある。白河郡
火長神人味人」「大生部乙虫
丈部力男
守六十人」とあるのが白河関の初見(河海抄)。承和二年(八三五)一二月三日、白河・菊多両
の通行取締法を長門国関並みにするよう申請し、許可されている(類聚三代格)。文治五年(一一八九)七月二九日、源頼朝が白河関を越える感慨から、能因法師の「都をば」の古歌を思い起し、これにこたえて梶原景季が「秋風に草木の露を払せて君が越れは関守も無し」の歌を詠んだ(吾妻鏡)。「関守も無し」は関の機能を失っていることを示している。国指定史跡白河関跡は白河市
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報