白紫池(読み)びやくしいけ

日本歴史地名大系 「白紫池」の解説

白紫池
びやくしいけ

霧島湖沼群の一つで、白鳥しらとり山山頂南東の真下にある火口湖。直径およそ二五〇メートルのほぼ円形で、湖面標高はおよそ一二七〇メートル。「三国名勝図会」では霧島山中四八池の一、白子池とみえる。池の形成は第四紀完新世の火山活動によるといわれている。一般に火口湖は水深の深いことを特徴とするが、当池は湖底への土砂堆積が進んだため、水深は深い所でも一メートル程度ときわめて浅い。しかしこの浅い水深が当池をえびの高原観光の目玉に仕立てた。標高一二〇〇メートル余のえびの高原は、南国に位置するとはいえ冬期の平均気温は零度以下に冷えこむ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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