白須郷(読み)しらすごう

日本歴史地名大系 「白須郷」の解説

白須郷
しらすごう

現白須一帯に比定される中世の郷。南北朝期に甲斐を抜け信濃に向かった宗良親王は、途中「しらす」で休息し歌を詠んでいる(李花集)。「一蓮寺過去帳」によれば、文安元年(一四四四)一一月一日供養の成仏房の注記に「白州」とみえ、以降も同過去帳に地名が散見する。永正一七年(一五二〇)円通えんつう(跡地は現大月市)の棟札には白州信重がみえる(甲斐国志)。永禄四年(一五六一)の番帳の六〇番に「小山の禰き」とともに「白須の禰き」がみえ、慶長一三年(一六〇八)の番帳では、五七番に「台ケ原之禰宜」とともにあげられている。当地の若宮八幡神社の禰宜と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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