最新 地学事典 「白頭山火山」の解説
ペクトゥーサンかざん
白頭山火山
Paekdusan
中国名は長白山(Changbaishan)。中国東北部と北朝鮮国境を占める一大火山地帯の最高峰をなす火山錐。頂上部に直径4~5kmのカルデラ(天池)があり,カルデラ縁の最高峰は2,749mに達する。長く裾野をひき,頂上部から30~50kmで広大な玄武岩溶岩台地に遷移する。この地帯の火山活動は中新世初期以降に始まり,多数の楯状火山からなる溶岩台地を形成したが,時代とともに粗面岩や流紋岩を爆発的に噴出する活動が多くなり,いくつかの火山錐が形成された。白頭山はそのうちの最も若い大型火山。1597, 1668, 1702年に噴火の記録があるが,その前,西暦946年の冬に一大噴火を起こし,降下軽石・大規模火砕流・coignimbrite ashを噴出した。このときの火山灰は日本海北部海底や北日本に広く分布する。
執筆者:町田 洋・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

